キリスト・イエスは称号を含む呼び名で、今日ではイエス・キリストと呼ばれています。イエスという名は、ユダヤ人の中では比較的よくある名で、「神は助け手である」という意味です。ギリシャ語では「油を注がれた者」、ヘブライ語では「メシヤ(メサイア)」です。イエスが地上においでになったとき、彼はユダヤ人のメシヤであると預言されていたので、メシヤであるイエス、またはキリスト・イエスと呼ばれるようになりました。イエスがキリストと呼ばれるとき、それはメシヤであると言われているのと同じ意味になります。
メシヤのイエス
ユダヤ人はメシヤが来るのを心待ちにしていましたが、多くの者はただローマ帝国からの解放を待ち望んでいたようです。イエスが人々を罪と死から救われるために来られたとき、拒んだのはローマ人だけでなく、ほとんどの人々が彼を受け入れませんでした。イエスが長年彼らの待ち望んでいたメシヤであることを理解したのは、謙遜で信仰深い者たちだけでした。
「メシヤ」という言葉は、欽定約聖書に三度しか使われていません。ダニエル書9章25節と26節、ヨハネ1章41節と4章25節です。その理由はおそらく、聖書がギリシャ語に翻訳されたので、「メシヤ」という言葉は「キリスト」で置き換えられてしまったからだと思われます。「メシヤ」はモルモン書の中でよく使われています。
モルモン教の会員は、聖書の中のイエスを固く信じています。モルモン教の教義では、イエスは霊における神の最初の子供です。教義と聖約93:21がこれを説明しています。「さて、まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしは初めに父とともにいた。わたしは長子である」
イエスはまた、御父の肉における一人子であり、イエスが文字通り神の御子であることを意味します。イエスはこの世と天父の間の仲保者として働いておられます。イエスはまた、旧約聖書のエホバ(教義と聖約110:3-4参照)で、天父の指示のもとに地球と地にあるすべてのものをお造りになりました。
「彼はベツレヘムでマリヤから生まれました。罪のない生涯を送り、人類すべての罪を贖うため、自らの血を流し十字架にかかり命を落とされました。イエスは死からよみがえり、こうして全人類がやがて復活できるようにしてくださいました。イエスの贖いと復活を通して、自分の罪を悔い改め、神の戒めに従う者は永遠にイエスと御父と共に住むことができるのです。イエスはこの世に生まれた最も偉大な御方、完全な模範であり、そして宗教に関するすべてのことはイエスの御名によって行われるべきです。彼は主の主、王の王、造り主、救い主、全地の神、救いの指揮官、明るい明けの明星です。彼はすべての中に、すべての上に、すべてを通して、すべての周りに存在され、アルファであり、オメガであり、初めであり、終わりであり、彼の名はすべての名の上にあり、私たちの救われる名は、天下にこの名しかありません。」(LDS聖典ガイド参照)
モルモン教はキリスト・イエスが再降臨されることを信じています。その時、キリストはこの地を治め、全人類を裁かれます。
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