冬の浜辺を歩く少女

神様の約束はわたしたちに希望を与えます。それは、必ず約束を守ってくださるという神様の徳質は、人々から最も大事にされているものだからです。特に末日聖徒は、聖約について考えるときこの徳質を重要視します。聖約を通して、わたしたちはイエス・キリストを通して永遠における進歩と機会を与えられると信じ、自分の人生を奉献します。

しかし、人生は望むほど単純ではなく、一筋縄ではいかないものです。わたしたちの望みと夢は時にとても大きいものになります。福音に沿った生活をするのに欠かせないものである希望は、自分の意志が神様のものと異なるとわかったときに絶望へと姿を変えてしまうことがあります。さらに、わたしたちは、神様が交わされた約束が果たされないように感じる時に苦闘します。

そのようなときはどうすればよいでしょうか?人生において、神様からの約束に中身がないと感じる人は、以下の5つの提案について考えてみてはいかがでしょう。

交わされた約束は何か理解する

神様は守ることのできない約束はされません。しかし、わたしたちはしばしば神様にかわって自分の切望や望みに基づいて約束を交わそうとします。神様がわたしたちと本当に交わされた約束の内容と、わたしたちが勝手に作った「条件」を認識することが大切です。神様のもとへ行き、受けた啓示や促しについての理解を求めましょう。交わした聖約について勉強し、神殿に頻繁に参入しましょう。定期的に祈りの気持ちで祝福師の祝福を読み返しましょう。人生でどのようなことが起こるか、または神様の定められたタイミングについて明確な答えが常に与えられるわけではありませんが、謙遜な気持ちで神様の御心と神様について理解を求めるときに平安を見いだすことができます。

かわりに何をするべきか尋ねる

信仰を持ち続けようと努力する限り、神様がわたしたちが永遠に道に迷ったままにさせることはありません。事実、わたしたちは道に迷ってはいないかもしれません。たどり着けない場所や達成できないことを思い悲しむことは悪いことではありませんが、神様はわたしたちが今いる場所にいるべき目的をご存知です。それを受け入れることで、わたしたちは、神様がわたしたちのために用意されている素晴らしい可能性に心を開くことができます。わたしたちにはするべきこと、経験すべき成長、分かち合うべき証、そして仕えるべき人々がいます。

神様に次のステップは何か尋ねてください。進学したかった学校に入れなかったのならば、他の場所でどんな善い行いができるか神様に聞いてください。独身ならば、ひとりでいるうちにどんな能力を伸ばすことができるか神様に聞いてください。達成するべき目標は何でしょうか?子供が欲しくてたまらないのに恵まれないならば、自分に与えられた時間を神様はどのようにつかうように望んでおられるのか尋ねてください。わたしたちがどこにいようと、どんな経験をしていようと、神様はその状況を昇栄すべき場所へと変えることがおできになります。わたしたちは「やせた土地」にあっても育つことができるのです。

かわりに与えられている祝福に目を向ける

時にわたしたちは開くのを待って閉じた扉ばかり一生懸命見ているせいで、開いている窓を見落とすことがあります。神様はわたしたちの心からの望みを否定することに喜びを感じるわけではありません。わたしたちの忍耐のなさや足りない理解力に飽きもされません。わたしたちに望むものが与えられないとき、神様はかわりに祝福をくださいます。わたしたちの人生の他の部分で、天の窓が開かれます。これらの祝福は容易に目に見えるものではありません。中には人生が悲惨に感じられても、経済的には恵まれている人がいるかも知れません。経済的に悪い位置にいても、すばらしい人間関係に恵まれた人もいます。たいてい、祝福はわたしたち自身の人格の成長に伴って与えられるものです。

他のものに注意を払い、目を向け、態度を改めることは痛みを伴うでしょう。しかし、そのようにすることで、神様がわたしたちの人生に足りないもののかわりに与えてくださったものを探し、感謝の気持ちを持ち、喜びと平安を見いだすことができます。

努力をする

神様はわたしたちが何かをするのを待っておられるだけのときもあります。どうしても欲しいものがあるのに、それを手に入れるために何の努力もしていないという場合があります。神様は自ら歩いていない人を導くことはできないという古い言い回しがあります。目標や夢を果たす努力をしていない時に、神様がわたしたちの望むものを手渡しでくださるということはありません。神様が約束してくださったのなら、諦めないでください。夢を叶える努力をやめないでください。その業が最も効果的で最も御霊に導かれたものとなるためにはどうするべきか祈ってください。ジェフリー・R・ホランド長老はかつてこのように言いました。「神はいつでも、あなたの祈りにこたえ、あなたの夢を実現する機会を持っておられます。けれども、あなたが祈らなければ、夢を描かなければ、神はそうすることがおできになりません。つまり、あなたが信じなければ、神はこたえることがおできにならないのです。」

自分の意志を神様の御心にそぐわせる

人生において最も偉大な課題とは生まれながらの人を捨て、人生を完全に神様の御心に沿ったものへと奉献することです。謙遜な気持ちで御心に従えるよう求めましょう。それは、イエス・キリストなしには不可能です。永遠に続くわたしたちの未来を神様の御手に授けることができたら、不安をなくすことができます。何が起ころうとも、神様と聖約を交わし、それを守り続けるならば、わたしたちには永遠の命が約束されます。それこそが、常に頼ることのできる約束です。

この記事はもともとAleah Ingramによって書かれ、ldsdaily.comに投稿されました。

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キャンベル葵さんは東京都出身です。ブリガム・ヤング大学ハワイ校で英語教授法を専攻しました。在学中は一時休学し、アメリカのテキサス州で末日聖徒イエス・キリスト教会の専任宣教師として奉仕活動をしました。料理や、手芸、エクササイズなど、様々なことに挑戦するのが好きです。